「千早ちゃんが迷子になったらいけないから、手繋ご?」
「え」
そんなかわいい顔で言われても、ねえ。
小さい頃はよく迷子になったけど、今は高校生だもん。
迷子になんて、ならないよ。…多分。
「もう、千早ちゃんたら照れ屋さんなんだからっ」
「っわ!」
繋いじゃったよ、手!
百合臭を感じるのは、気のせいじゃないですよね?
気のせいだと思いたいです、ええ。
「行こう、千早ちゃん!」
わたしの手を引っ張り、自由に歩き回る茜ちゃん。
向かったのはアクセサリーショップ。
少女趣味のお店かと思いきや、意外とノーマル。というか、パンク系?
「もしかして、好きな人にあげるの? 東高の!」
「残念。自分でつけるの」
「えっ、でもこれって全然茜ちゃんの系統じゃ…」
「あたしって、結構守備範囲広いんだよ」
「さ、さいですか…」

