疾走☆ラビリンス~曖昧な三角関係~(おまけSS更新中)



「千早ちゃん。まだわからないの? この世界でお姫様はただひとり、あたしだけなんだよ?」


「さ、さいですか…」




そうでした。ええ、そうでしたね。

わたしがお姫様? いやいや、滅相もない。


お姫様は茜様だけでございます。


ドSで女王様でお姫様なのは、この世界では茜様だけでございます。


ナニコレ。わたし、召し使い? 下僕?

笑えないんだけどっ!




「というわけで、千早ちゃん。これにさっさと着替えて」


「は、はい…」




茜ちゃんも早く、あの真っ黒な例のコスチュームに着替えることをおすすめします。


…なんて、怖すぎて口が避けても言えないけど。




「うんうん。やっぱり千早ちゃんは磨けば光る原石だね。宝石には到底及ばないけど」


「さ、さいですか…」




貶すなら、最初からほめなくていいよ…。


お化粧によって別人のように変人したわたしは
鏡の中で苦笑いをしていた。