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「わたし、陸(りく)のことが好きなの。付き合ってくださいっ…!」


「千早(ちはや)のことは、友達としては好きだけど、ごめん」


な、ななななな。


人生初の告白が、ものの見事に5秒で斬られた。


それも、バッサリと。




ふざけあって、バカやって、あんなに仲良くやってたのに。

わたしはちょっと裏切られた気分になった。




「どう、して…?」


「俺、女の子らしい子が好きなんだよね」




『女の子らしい子が好きなんだよね』




つまり、わたしのことは女子認定していなかったと?


もはや女子じゃないからふざけあえるしバカもできたってことか。


なるほど、勉強になりました。

って、ちがーう!


「そっか…。それじゃ、ダメだよね。こんな男みたいな女!」


あは、なんかむなしすぎて笑えるー。


そうなんです。

わたしは自他共に認めるオトコオンナなんです。