「『高校生に化粧は必要ない!』って言ってた千早ちゃんがねぇ~。ふぅーん」
怪しい笑みを浮かべるはーちゃん。
茜ちゃんのことは話していないはずなのに…。
気づかれてる?
「やっぱり千早ちゃんはモトがいいからね~。で、どうするの? その先輩とは」
「実は今度会おうってことになって、そのときに返事聞かせて欲しいって」
「名取くんもいるのに、チャラいなあ千早ちゃん」
「そんなんじゃないよ」
一度は断ったけど対馬先輩が折れてくれなかったんだ。
年上だし、憧れの先輩だし、わたしだって断りにくいさ。
「そのデートはいつ行くの?」
「デートじゃないよっ」
「立派なデートだよ、それは。ふたりで遊びに行くんだから。
いいなあ、葉月も彼氏作ってデート行ってみたいな」
「そだね…」
はーちゃんはとにかく天然さん。
だから男の子から告白されてもそれを告白だと気づいていない。
彼氏ができるかどうかは、あなた次第みたいだよ、はーちゃん。

