疾走☆ラビリンス~曖昧な三角関係~(おまけSS更新中)



──
─────


「できました」




メイクを終え、道具をドレッサーに置いてからそっと茜ちゃんの方に振り返った。


茜ちゃんの、女王様みたいな蔑むような目を想像すると顔はあげられなかった。


でもわたしは、

茜ちゃんに教えてもらったこと。

雑誌を見ながら勉強したこと。


すべてを自分の顔にぶつけた。




少しも自信はないけど、顔をそっとあげた。


そこにはやっぱり茜ちゃんのわたしを蔑むような目。




ああ、終わった。


このまま顔のことをけなされてしまうんだろうな。


このあとの展開を考えていたそのときだった。




「千早ちゃん…! どうしよう、めっちゃかわいいっ!」


「ぬわっ」




茜ちゃんは座っていた椅子を倒しそうな勢いで立ち上がり、そのままわたしに抱きついてきたのだ。