疾走☆ラビリンス~曖昧な三角関係~(おまけSS更新中)



手を繋いで校内を歩く。


謝らなきゃ。謝らなきゃ、いけないんだけど。


わたしは気になって仕方ない。




「セン?」


「ん?」


「まこちゃんって、誰?」


「モモ先輩のバンドのギタリスト。あんなんだけど、超テクあるからな」


…何のテクだか、まったく。


「前に言ってた、『ギタリストは変態が相場』ってやつ?」


「そんな感じ」




ギタリストが変態であろうが、まこちゃんが誰であろうが、…センが変態すぎるのはちょっと困るけど、そんなのはどうでもいいんだ。


一番気になってるのは…。




「センも、その、見境なく誰にでも手出して、は、孕ま…せてんの?」


「ぶっ!」


「図星なの?」


「バカ! んなわけないだろ!」




センが歩みを止めたので隣を見ると、顔を真っ赤にして怒っていた。




「ご、ごめん、冗談だってば」


「おもしろくない冗談言うんじゃねーよ、バカ。俺が千早一筋だって、まだわかってなかったのか?」


「いやいや、滅相もないっ!」




もう、これは切実に。


センがわたし一筋でいてくれているってことは、恥ずかしいくらいにわかるから。


本人は、目から“千早好き好きビーム”を出しているらしいんだけど、時々、それが見える気がするくらい。




「前にも言ったけどさ、俺のキスとそれ以上の初めての相手は千早なんだからな。この先も千早だけ。だから、孕…ませるなら、千早っつーか、なんつーか」




あー、もう、ほら、この人は本当にわたしを喜ばせるのがうまいんだから。


わたしは繋いだ手にキュッと力を込めた。


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