疾走☆ラビリンス~曖昧な三角関係~(おまけSS更新中)



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い、いない! センが、いない!


校内を走ること十数分。


軽音部の部室から練習教室、普通教室までくまなくセンを探したけど、見つからない。


「どこかで行き違いになったのかな…」




部活帰りにセンの家に行けば済む話なのだけど、時間が経てば経つほど、わたしの勝手な暴走で嫉妬していた事実に恥ずかしくなる。


そして謝りにきくくなる。


だから、早く会いたいんだけどなあ…。




「あ! チーちゃんだ」


「ち、チーちゃん…?」




いつの間に現れたのか、目の前には小柄な男の人がわたしをチーちゃんと呼ぶ。


私服だから、卒業生か何かだろう。


目がくりくりしていて、女のわたしより女の子らしい顔をしている。


…にしてもチーちゃんて。


“チハヤ”の“チ”で、“チーちゃん”?


そんなかわいらしいあだ名は初めてだな。