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「だ、誰…?」
誰なんでしょうか。
鏡にうつるこの美人さんは!
本当に、わたしなの?
「千早ちゃんは素材がいいから。磨けば光る原石だね」
手鏡をなめるように見つめるわたしに茜ちゃんはこう言った。
ちなみに手鏡は茜ちゃんのもの。
お姫様は、持っているアイテムまでお姫様だ。
それにしても、このつり目のどこが磨けば光る原石になりえるのでしょうか。
本当に原石だったら今頃自分でせっせと磨いてるよ、うん。
「あたしの手にかかれば楽勝だよ」
「違う。違うんだよ、茜ちゃぁん!」
わたしは手鏡を置いて、さっき本屋で買った雑誌を茜ちゃんに見せた。
「わたし、茜ちゃんみたいなお姫様になりたいの!」

