「あたしのことはいいのっ。今日は千早ちゃんの日だよっ」
「んあ。あ、そっか」
わたしはお姫様修行に来たんだった。
でも、修行って何するんだろう。
本当に最低限のものしか入っていない
相当のことがない限り開かない化粧ポーチは家にあるし、
ロリータのお洋服は当たり前だけど持っていない。
「じゃあ、初めるね」
「う?」
あれこれ色々と考えていたら頭の上から飛んできた茜ちゃんの声。
茜ちゃんの左右の指の間という間には、たくさんの化粧道具。
見上げれば、きらりと鈍く光る茜ちゃんの目。
「ひっ…!」
そんな茜ちゃんを見て、鳥肌が立った。
これは本当に茜ちゃん…?
お姫様…、で、いいんだよね?
わたし、生きて帰れるの…?
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