「お姉ちゃんウルサイ」
お、お姉ちゃん?
頭上から飛んできた声にハッとして顔を上げると、目の前にいたのは雨森ではなく妹たち(①、②)。
今の雨森は、夢?
着衣乱れてない?
ああ、そうだ。
冷蔵庫でプリンを固めるのに2、3時間かかるからってそのまま食卓で突っ伏して寝ちゃったんだ。
今朝、部活で帰りが遅くなると言って家を出た妹たちがもう帰宅しているってことは…?
恐る恐る時計を見ると、指していたのは夜の8時半過ぎ。
「ヤッバイ! 早く行かなくちゃ!」
頭がまだぼんやりする中、冷蔵庫からプリンを取り出し、急いでラッピングする。
「お姉ちゃん、これから夜のランニングに行ってくるから家事当番代わって! 今度パフェでも奢るから!」
「あっ、ちょっとお姉ちゃん!」
妹たちの制止の声を無視して家を飛び出し、雨森の家に向かってあわてて駆け出す。もちろん、プリンに気をつけながら。
めちゃくちゃ寒いけど、そんなの知らない!

