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「別に俺、見た目はあんまり気にしないし。むしろ中身重視」
わたしが気にしていたことに、雨森が紳士的な笑顔で答えた。
「ほんとに!? わたし、貧乳だけどいいの? 乳って名乗っていいか不安ななるくらい真っ平らだけど、いいの?」
「どんと来いだっ。小さければ小さいほど、育て甲斐があるからな」
「そ、それは、どんな方法で…?」
“育て甲斐”って…。
普段のあなたの言動からすると、平穏無事に育まれることはなさそう。うん、怖い。
「言っただろう。『ギタリストは変態なのが相場だ』って」
しびれそうになるような甘い声で雨は答えると、今度はムカつくほどキレイな顔をこちらに近づけてきた。
恥ずかしくなって視線を下げると、わたしの胸の方に向かう男らしい手。
…嫌な予感しかしない。
アレルギー体質のわたしにキス+αでそんなオプションまでつけたら、じんましんどころじゃきっと済まない。
生命の危機を感じる!
「や、やめて? 雨森…」
「ヤだ。今更止められない」
「う、ウギャアアアア!!」

