「よぉ、千早じゃん!」
「陸…」
放課後。
部活の道具しか入っていない少し軽めのお気に入りのリュックを背負って練習に向かおうとすると、陸に会った。
(寺ちょんの魔の手から一応は逃れたわたしとはーちゃん。あのあとはしっかり授業に出ました。
隣には雨森がいましたが、変に意識してしまって、授業に集中できなかったのは言うまでもありません)
陸を好きじゃないって気づいてから陸に会うのは初めてだ。
言われてみれば、陸にドキドキしたことないかも…。
黙っていればかっこいいんだけど、それ以外はただの変態だし。
それにわたしも、陸に女認定されていないし、ね?