「千早ちゃん。『じんましんが出ても彼と一緒にいたい』と思えるのが、本当の恋なんじゃない?」
「本当の、恋…」
まやかしではない、本当の恋。本物の恋。
「どう?」
「正直、好きかはまだわからない。でも、ドキドキするし、“本当”だと思う」
「ついに千早ちゃんも本物の恋する乙女だね」
「うんっ」
やっと気づけた、自分の気持ちに。
この気持ちは、前向きに検討しようと思うよ。
「どうしよ、わたし、やっぱり走りたい!」
まだ体育の授業は続いているかな。
冬の今の時期は、わたしが得意な持久走をやるんだ。
みんなは嫌いと言うけど、わたしは大好き。
だって、ずっと風を切っていられるんだもん!
雨森にも素直に好き、と言いたいなあ。
わたしには男性アレルギーがあるけど、ヤツは受け入れてくれるかなあ。
お父様譲りの紳士的な神対応で、「大丈夫だよ」と言ってくれるかなあ。

