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「その制服って、東ヶ峰(とうがみね)高校のだよね?」
「そーだよ! よくわかったねー」
「東(ひがし)高って頭いいし。それに、す、好きな人が東高にいるの」
そう顔を赤らめたのは、お姫様もとい、わたしの師匠もとい、茜(あかね)ちゃん。
このあたりでは有名なお嬢様高校の宝生(ほうしょう)女子高校に通っている、見た目も中身もお姫様な女の子。
わたしと同い年の高校2年生だなんて、見た目じゃ判断できないなあ。
わたしは入門を申し込んだときに、茜ちゃんにすべてを話した。
男性アレルギーがあること。
陸にはアレルギーの反応が出なかったこと。
そんな陸に5秒でふられたこと。
陸を振り向かせるために女の子らしい子になりたいこと。
そのためにロリータファッションを着こなしたいこと。
「いいじゃん。楽しそうっ」
茜ちゃんはにっこりと笑って、わたしの入門を歓迎してくれた。

