──翌日。
ようやく、熱もじんましんも収まり、久しぶりに学校へ。
大事をとって、部活の朝練は休んだからめったにできない2度寝コース。
おかげで体のダルさはすっかり消えたけど、気分爽快とまではいかないよね、うん。
やっぱり。
案の定。
言わずもがな。
…というところだろうか。
っていうか、隣人の雨森と一日を過ごさなきゃいけないってどんな拷問?
わたしのメンタルって、こんなにか弱かったかなあ…。
もっと物事を適当に流せて、究極的にズボラで。
カムバック千早ちゃん!
カムバックわたしっ!
「千早ちゃん、おはようっ!」
「のわっ!」
突然後ろから誰かに抱きつかれてつんのめりそうになった。
陸上部で鍛えたバランス力でなんとか持ちこたえたけれど。