正直、今すぐ帰って欲しいくらい。
だけど、それは“逃げ”だから。
茜ちゃんが雨森なら、彼は優しい心の持ち主。
悪意があってわたしを騙すようなことをしたわけじゃないって、なんとなくわかるから。
──ギュルルルル
雨森を家にあげると、わたしの腹の虫が盛大に鳴いた。
3食抜くと、こんな音が出るんだぁ~、って思ったり。てへ。
「あ、アハハハ」
あまりの恥ずかしさに、とりあえず笑ってみた。
「藤村、腹減ってんの?」
「な、なんのこれしき! これくらい日常茶飯事! どんと来いだ!」
「なーにが『日常茶飯事』だよ。お前、いっつも学校でモリモリ飯食ってんじゃん。
何食食ってないの? ちゃんと薬飲んだ?」

