腰に届きそうな漆黒の髪に、ものすごく目を惹かれた。 なんでだろう。 お姫様は女の子なのに。 ドキドキが止まらない。 考えるよりも先に、わたしの体は動いていた。 少し先を歩くお姫様をめがけて走り出す。 わたしは長距離専門だけど、このくらいなら全然走れる! 「あのっ!」 お姫様の前に立ち、ハアハアと息を整える。 お姫様はわたしを見て、かなりびっくりした顔をしている。 でも今は、そんなの関係ない! 「わたしをあなたの弟子にしてくださいっ!」 ───── ──