冬の朝の柔らかな太陽の光が、
カーテンの隙間を通って部屋を明るくする。
ゆらゆら。
ゆらゆら。
楽しそう。
けれど、わたしは決して穏やかではなかった。
どっかの誰かさんのせいで心模様は絶賛大荒れ。
ついでに熱まで出てしまった。
そういえば。
昨日は熱を出すのに時間はかからなかったな。
夜、雨森家を飛び出してからじんましんで赤くなった顔を
必死に隠しながら走ってなんとか家についた。
妹たちに心配されたけど、わたしの頭はパンク寸前。
働きに出ている母親のかわりの家事当番もすべて妹に任せて部屋に閉じ籠った。
さっき目の前で起きたことを考えるのに、普段使わない頭を酷使したからかすぐに熱が出た。
プクク…。
知恵熱だよ? 笑えちゃうよね。
アレルギー反応のせいか、知恵熱のせいかわからないけど
ぞくぞくが止まらなくて、晩ごはん食べずに寝てしまったんだ。