疾走☆ラビリンス~曖昧な三角関係~(おまけSS更新中)



「千早ちゃん、お兄ちゃんの部屋でエッチなビデオとか探した?」


「んな! そんなわけないじゃん!」



茜ちゃんから突然質問を投げられたからって、必死に否定するわたしもわたしだ。


実際、そーゆーのに微塵も興味ないから本当に探したりしてはないけど。




「やっと表情が柔らかくなったね、千早ちゃん」


「ふ、ふぇ…」




茜ちゃんのその言葉で、堰を切ったようにわたしの目からは涙が溢れた。


全て自分が悪いのだから、と我慢していた涙。


失った恋の大きさに気づき、やっと流れた涙。




「千早ちゃん…」




茜ちゃんの声が、今は痛い。




「ごめんね。はっ、早く涙止めるからっ」




涙を隠すために茜ちゃんに背を向けた。


今日あったこと、まだ言ってないのに、涙は次から次へと溢れていく。


泣く前に言わなきゃ。自分の気持ちを。