疾走☆ラビリンス~曖昧な三角関係~(おまけSS更新中)



わたしは女の子らしく涙を流す、なんて器用なことも出来ず、
冷えた廊下で卑屈なことを考えまいとこらえていた。




ねぇ、茜ちゃん。


わたし、どうすればいいのかな。


彼女(暫定)がいる人を振り向かせるなんて、そんな器用なこと、わたしにできるのかな。




「藤村…」




しばらくすると、雨森が戻ってきた。




「俺の家、来るか? しばらく待ってりゃ、茜も帰ってくるだろうし」


「でもわたし…部活あるし」


「あ? どーせ藤村、走れないだろ」




言われてみれば、確かにそうかもしれない。


今までは失恋の傷を紛らすために走ってきたけど、
もう、今日は走る気は起こらなそうだ。




「帰る…」


「ん。手でも繋いどく?」


「あは、繋げないっ!」




男性アレルギーがありますからね!


雨森が飛ばした冗談に、小さな優しさを感じた、

そんな、冬の日。


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