疾走☆ラビリンス~曖昧な三角関係~(おまけSS更新中)



あーあ。最悪。


雨森の言ったことに素直にしたがって、さっさとついていけばよかった。


“自分を変えて陸を振り向かせる”なんて
大それたことを言ったのに、ちっとも変われていない。


仲の良さそうなふたりを見て、思い浮かぶのは卑屈なことばかり。




「バーカ。だから言っただろ? 遠回りしようって」




頭の上から降ってきた雨森の声。


恐る恐る顔をあげて、彼の顔を見た。


雨森の言うことを聞かずに
勝手に傷ついたわたしを蔑むような表情にも、

そんなわたしを心配してくれているような表情にも見える。




「なんだ、泣いてねぇのか」




…この人、もっと気のきいたこと言えないのかなあ。




「…泣けないよ。自分がバカすぎて」




わたしは大バカ者だ。




「日誌、渡してくるから待ってて」




雨森は職員室へ走って行った。