疾走☆ラビリンス~曖昧な三角関係~(おまけSS更新中)



確かにわたしの普段着の系統とはかなり違っている。


いつもはパンツスタイルを貫いて、家族にも友達にも『かっこいい』と言われ続けていた。


だから、思いきってイメージを変えるならちょうどいいと思った。


ふわふわして、キラキラして。


陸に気に入ってもらえるとかもらえないとか、そんな小さな次元じゃない。


わたしは、雑誌の中のお姫様に恋に落ちたように惹かれ、『お姫様になりたい』と思ったんだ。


心の中で密かに“お姫様宣言”をすると、その雑誌を買って本屋をあとにした。


「…え?」


本屋を出てすぐ。

駅前の大通りでわたしは本日二度目の衝撃を受けた。


というか、衝撃どころの話じゃない。


雷に打たれた…いや、頭の中で星が踊って目の前のソレが踊っているようにすら見える。


脳内お花畑ならぬ、脳内ギャラクシー。…全然笑えないわ。



こんな田舎でも都会でもない自称都会の中途半端な街に、お姫様がいるじゃないか。


まるで、今わたしの手の中にある雑誌から飛び出てきたかのようなお姫様。


フリルのついたかわいらしい日傘をさして可憐に歩くお姫様。