あなたの瞳に恋をして


「ただいまぁ」

「お帰りなさい!可憐ちゃん!」

「ただいまです。お義母さん。」

「これから、私財閥の方とお食事会があるの。10時までには帰ってくるから、お留守番よろしくね。そういえば今日はピアノのお稽古よね。あっ、そうだ!華道の先生から連絡があって、今日は用事があるそうで、お稽古に来れないそうよ。」

「そうですか。ありがとうございます。」

お義母さんはいつも、テンションが高い。

しゃべり始めると、当分止まらないんだ。

最初はビックリしたけど、もう慣れちゃった。

こんなところも、好きなんだけどね。

「ピアノのお稽古に行くときは、秘書の田中さんに連れていってもらってね。」

「はい。」

田中さんとは、私の家の専属秘書。主に私の世話をしてくれているの。