あなたの瞳に恋をして

そんなことを考えながら、帰路につく。

今日はピアノと、華道のお稽古か...。

そういえば言ってなかったわね。

私、白石財閥の令嬢なの。

白石財閥っていうのは、日本の3本の指に入るほどの財閥...らしい。

私は正直興味ない。

お金持ちなんて、どうでもいいのよ。

でも、お義母さんやお義父さんに心配をかけたくない。

良くしてもらっているから。

私を生きさせてくれるから、白石財閥の名に恥じないよう勉強も、スポーツも、何でも一番にならなければいけない。

これは、お義母さんやお義父さんに強要されているわけじゃないの。







私が...私の意思なの。








これがせめてもの、恩返しだと思っているから。