「さあ、みんなレッスン始めましょう!」

そう言われて、みんなそれぞれのピアノへと向かった。

「今日は白石さんから始めましょう!」

私と先生は来月行われるコンクール曲を練習し始めた。

ふと、視線を感じると神原君と目があった。

「白石さん聞いてる?」

「すいません。聞いてます。」

先生の声にハッとし、私はピアノにむかった。







練習が終わると私はピアノ教室の前で、田中さんを待っていた。

いつもなら、車の中で待っているはずなのに。

どうしたんだろう?

なにかあったのかな?


そんなことを考えていると、後ろから声がした。