他所者〜Alice〜

「僕かい?」

私は、無言でうなずく。

「僕は、チェシャ猫だよ。」

彼はそう言った。
……猫?えっ?

「おい。チェシャ猫、何してるんですか……アッ、アッ、アリス!!お帰りなさい!僕らのアリスッ!!」

と後ろからさらに来た男の人が言う。そして、抱きしめられる。

「キャーーーーー!!」

プチパニック!!

「白うさぎやめなよ。アリスが嫌がってるだろう?」

白うさぎと呼ばれた男の人は私を、放してくれた。……それにしても、ここはどこなんだろう……。アリスって誰?

「あのっ!」
「「なんだい、アリス」」
「アリスって誰ですか?」
「誰って、君のことだよ。アリス」

とチェシャ猫が言う。

「えっ?私、アリスなんて、名前じゃないよ?私の名前は、杏奈ですよ?そう、宮本杏奈よ?アリスなんて名前じゃない。」

2人は、顔を見合わせて首をかしげる。

「アリスだよ。あなたは。」

と白うさぎが言う。真面目な顔して。
嘘じゃないみたいだ。

「……質問を変えます。ここはどこ?」

「「ここは、wonderland(ワンダーランド)」」