「ここは?どこ……なの?」
見知らぬ森の中に私はいた。

「お帰り、アリス」

後ろから話しかけられる。

「えっ?誰?」

振り向くと、紫色の髪をした男の人が立っていた。もちろん知らない人だ。

(誰?この人。アリスって?)

「お帰り、アリス」

もう一度、彼は言った。
私に話しかけているみたいだ。

「あなたは誰?」