気まぐれな君も好きだから

「お腹空いたでしょ? ご飯食べに行こうよ。」

「うん。」

「何がいい?」

「さっぱりしたのがいいな。」

「じゃあ、お蕎麦屋さんとかどう?」

「うん、いいね。どっかイイお店知ってる?」

「オススメの店ならある。」



ニッコリ微笑むと、遥希は車を出した。

雨はだんだん弱くなって来た。

もうすぐ上がりそうだ。



「いきなり誘っちゃってゴメンね。」

「ううん。」

「おととい、ちゃんと話せなかったし、昨日は会えなかったから、今日はどうしても顔が見たかったんだ。」

「..........。」

「デートの約束もしてくれてるのに.......何か、俺、ダメだね。」

「なんで?」

「あんまり付きまとってたら嫌われちゃうかなって悩んだんだけど、結局、我慢できなくて来ちゃった。小野さんが休んでくれてラッキーとか思って。」

「そんなことで嫌いにならないよ。」

「ほんと?」

「遥希は、私に迷惑かけるようなこと、何にもしてないでしょ。」

「.......そう?」

「うん。私も遥希と一緒にいると楽しいもん。」

「ホントに?」

「うん。」

「.......ありがとう、歩未。」