気まぐれな君も好きだから

高瀬さんは満足そうに笑って見せた。

遥希は高瀬さんに、本当に可愛がられてるんだな..........



どちらかと言えば高瀬さんは、遥希の母と言うよりお婆ちゃんに近い年齢だ。

今までたくさんのパートさんを見て来たけど、若い男の子がこの年齢の女性にそれだけ大事に思ってもらうなんて、相当カワイイ性格じゃないと無理だと思う。

見た目や雰囲気だけじゃなく、中身がよっぽど素直で優しくないと、経験を重ねた女性達の目はごまかせないから。

そう思うと、私が遥希にこんなに惹かれるのも、もしかしたら、ごく自然な流れなのかもしれない。



何となく温かい気持ちになる。

早く遥希に会いたくなる。

今日は待ち合わせの時間までに、何としてもきっちり仕事を終わらせよう。



この前、デートしようって約束したばかりなのに、わざわざ店まで来ちゃうあたり、遥希はやっぱり俊のことを気にしているんだろう。

遥希は俊を見たのかな?

それで余計に不安になっちゃったのかな?

だとしたら、今日はいっぱい甘えさせてあげよう。

そうすることが、少しでも罪滅ぼしになるのなら。

遥希の慰めになるのなら。