舌を絡め、這いまわる俊の指の感触を楽しむうち、私のカラダも俊を欲しいと言い始める。

どんなに古谷君が気になっても、遥希といくら甘いキスを重ねても、カラダを許している相手は俊一人だけ。

抱かれることに集中している間は、俊を愛していると思う気持ちでいっぱいになる。



声を上げ、応えるうち、俊の愛撫は激しさを増して行く。

吸い付かれ、チクっと心地良い痛みを感じた場所には赤い痣。

一つ二つならわかるけど、気付けば数カ所に小さなキスマークが出来ている。



私の上でカラダを揺らしている間も、跡が付かないか心配になるくらい首筋に強く唇を押し当てている。

何か様子がおかしいと思いながらも、もう感じることを止められない私は抵抗することもできなくて、されるがまま俊と一緒に上りつめるしかできなくて..........



こんなに激しく愛されたのは、ただ単に久しぶりだから?

それとも、私の中から古谷君を追い出してしまいたいから?



行為に満足して力の入らなくなったカラダに残る何カ所もの赤い印は、俊が私を愛している証。

だけど小さな嫉妬が重なり合ってできたその印は、微かに私の心を歪ませる。



だって私の好きな俊は、こんなに簡単に嫉妬に狂ったりしない。

「世間的には完璧な彼氏」のはずだから。