気まぐれな君も好きだから

今日は、二人で会えて良かった。

この前で終わりにしていたら、こんなに楽しい時間は持てなかったかもしれない。



何か、分かった気がする。

古谷君は私にとって、多分、ずっと好きな人。

結ばれなくても、離れても、心の中で生き続ける存在。



諦めたからこそ、そういう風に思える大切な人なんだと思う。

無理に忘れたりしなくていいんだと思う。



「俺さ、新入社員の時から沢井さんに仕込まれて、同期の中では一番早くマネージャーになって、今回も一番早く本部に行けたじゃん? 沢井師匠の力があったから、ここまで来れたのかもしれないし、実際、未だに仕事ではお世話になりっぱなしだけど、いつまでも沢井さんの後を追っかけてるだけじゃいけないと思うし、超えてやりたい。」

「うん、いいね。」

「だからさ、沢井さんと同じバイヤーじゃなくて、SVだったのはチャンスだと思ってる。違う畑で、でっかい功績作って、いつか沢井さんを見返してやりたい。」

「できるよ、古谷君なら。」

「そう思う?」

「うん。」

「ありがとう。ま、お前のことがあったから余計にそう思うのかもしれないけどね。」

「へ?」

「とにかく、頑張るから見てて。」

「うん。」



やっぱり古谷君はどこまでもカッコイイ。

この人を好きになれて良かった。



もしかしたら、古谷君とは本当に友達に戻れるのかもしれない。

尊敬し合える大好きな人として。