気まぐれな君も好きだから

「どこ行こうか迷ったんだけど、あの公園にもう一回行きたいなと思って。」

「うん、そうだね。」



この前の大きな池のある公園で、今日はベンチに座ってゆっくり話す。

隠していたお互いの思いを爆発させてしまった、忘れられない場所だ。



「お前が転職したいと思う気持ちはわかるよ。だから寂しいけど、引き止めたりしない。今度の会社でも頑張れ。」

「うん、ありがとう。」

「でも、お前ってすごいな。そういう意外としっかりしてる所、好きだった。」

「そう?」

「うん。でもさ、お前って、しっかりしてて、優しくて、ちょっと強気なお姉さんタイプなのかなと思わせといて、突然、甘ったれたり、すねたり、すっごい天然なこと言ったりすんの。そういうクルクル変わる気紛れな所が可愛くて、一番好きだったのかもしれない。」

「私って、そんなかな?」

「そうだよ。自分じゃわかんないか。」



古谷君は笑いながら、私の頭をクシャクシャっとする。

今のは褒められたの? からかわれたの?

よくわからないけど、まぁ、いいか。

何だかくすぐったいし、古谷君の声が心地良い。



「私は古谷君にずっと弄ばれてたよね。」

「何だよ、それ。人聞き悪くない?」

「古谷君、生粋のツンデレなんだもん。今まで、どんだけ惑わされたことか。」

「あはは.....マジ?」

「マジ、マジ。」

「でもそういうとこにハマったんだろ?」

「そうかもね。」