気まぐれな君も好きだから

沈黙が続く中、家の少し手前にある公園の脇に、ハル君は車を停めた。

薄暗い車内で、黙って私を見つめるハル君の不安そうな表情に、胸がギュッと締め付けられる。



最初の頃みたいにじゃれ合うだけの関係なら、何の問題もなく、仲良しのままでいられただろう。

でも今のハル君からは伝わる思いは、ただの憧れなんかじゃない。

このまま思わせぶりな態度を続けていたら、結局ハル君を苦しめることになる。

やっぱり、こんな関係、いつまでも引きずっちゃいけない..........



「迷惑なんかじゃないよ。ホントだよ。でもこのままじゃ、 ハル君が.......。」

「.......いいよ、このままでも。歩未さんが、こうして一緒にいてくれるなら。」

「.......本気で言ってるの?」

「もちろん。」

「..........。」

「歩未さんが好きなんだ。多分、歩未さんが思ってるよりずっと。」

「..........。」

「叶わないってわかってるのに、どうしても諦められない。どうにもならないくらい、好きなんだ。」

「..........。」