気まぐれな君も好きだから

.......え?

今、何て言った?

「彼女」って、言ったよね?




耳を疑う。心臓の音が急に早くなる。

胸がギュッと締め付けられて、息苦しくなる。

後ろから刺さるような視線を感じるけど、怖くて振り向けない。

古谷君の顔を見たら、泣いてしまうかもしれない。



「本人は、彼女になったって言いまくってるよ。」

「マジすか !?」

「違うの?」

「いや、あの、真紀さん、もうこの話、止めません?」

「やっぱり秘密なんだ。秘密にするくらいなら、付き合わなきゃいいじゃん。てか、あの子のどこがいい訳?性格悪いって、みんなに嫌われてるよ。」

「いや、だからぁ.........。」



それはホントなの?

早く違うって言ってよ。

この前、「好きな子がいる」って言ってくれたじゃない。

「一方通行じゃないって信じてる」って、抱きしめてくれたじゃない。

嬉しかったのに。信じてたのに。

あれは.......全部、嘘なの?



「ちょっと、真紀ちゃん、だいぶ酔ってるでしょ? いい加減にしなよ~!」

「だって嫌なんだもん。歩未ちゃんより可愛いくてイイ子じゃなくちゃ、私、絶対認めないから。」

「え、ちょっと、待って下さいよ。ここで、なんで、こいつなんですか?」

「わかってるくせに。」

「..........。」