気まぐれな君も好きだから

「見〜つけた。」

「遥希? なんで?」



そう言いながらも、隣に腰を降ろし、すぐそばで笑顔を向けられるとホッとしてしまう。

気が抜けて、ピンと張り詰めていた気持ちが一気に緩む。

もしかして、探しに来てくれたとか?



「ここにいるって、どうしてわかったの?」

「店の中で一人になれる場所なんて限られてるでしょ。浜さんが、あの子は責任感強いから、絶対、呼んだらすぐ来られる所にいるって言ってた。」

「..........。」

「非常階段とかも考えたんだけど、前に、天気が良い日は屋上でお昼食べるのも気持ち良いよとか言ってたじゃん? だからそうかなと思って。」

「ふ〜ん、.......って言うか、なんで知ってるの? だいたい遥希、今、休憩じゃないよね?」

「高瀬さんが歩未が店長室から出て来るの見てたらしくて、気になって、浜さんに聞いたんだって。」

「..........。」

「で、俺に、売場はいいから、気になるなら歩未ちゃんの様子見ておいでって。」

「そうなの?」

「みんな、歩未のこと、心配してるんだよ。もちろん一番心配してるのは、俺だけどね。」

「.........。」

「大丈夫?」

「大丈夫に決まってんじゃん。大袈裟だよ。」