気まぐれな君も好きだから

突然バックヤードの扉が勢い良く開き、パートさんが数人バタバタ入って来た。

何やら焦った様子でキョロキョロして、私を見つけると安堵の表情を見せる。

うわぁ、嫌な予感。

.......もしかして、クレーム?



「久保さん、いた~!、すぐ来て、中央レジ。」

「ゴツいオバさんがお釣りが違うって怒り出して、全然関係ない他のことまでゴチャゴチャ文句言い始めたの。」

「浜さんが対応してるんだけど、責任者出せって。」

「わかった。今、行く。」



予感的中。 ツイてないなぁ.......

ま、大ベテランの浜さんが対応してくれてるんなら、ある程度は何とかなってるだろうけど。

すぐに売り場に出て、大急ぎで中央レジへ向かうと、クレーマーの声らしい罵声が聞こえてきた。



「ふざけんじゃないわよ! 早く責任者出しなさいよ。」

「申し訳ございません。すぐ参りますので、もうしばらくお待ち頂けますでしょうか?」

「客をどれだけ待たす気? いい加減にして!」



レジのパートさんに、小声でザクッとクレームの内容を説明される。

激怒している割には、事の発端はたいした内容では無さそうだ。

とりあえず、まずは誠意を持って謝ろう。