気まぐれな君も好きだから

この前みたいに激しくキュンと来ないのは、私の中を古谷君が占める範囲が大きくなり過ぎたからなのかな.........

なんて、遥希と別れた後、制服に着替えながら自分に言い訳をしてみる。

遥希を愛しいと思う気持ちに変わりはないし、一緒にいると和む。

遥希は遥希で、大切な存在なのは間違いない。



でも古谷君への叶わない思いに囚われた私には、遥希の気持ちに応えてあげるだけのパワーがない。

甘えられるのは嫌じゃないけど、今、欲しいのは蕩けそうなトキメキよりも、多分、フワフワした安らぎの方なんだと思う。



一日一緒に過ごせば、遥希特有の柔らかで優しい幸せ感を、沢山もらえそうな気がする。

何も考えず、それに浸かっていれば、グチャグチャの心も落ち着いてくれるかもしれない。

遥希はいつも私の心のささくれを、真っ直ぐな愛情で癒やしてくれるから。



悩んでいるのは古谷君と俊のことなのに、心の隙間を遥希に埋めてもらおうなんて、とってもズルいことだけど.........