「あなた、さっきわざとパンチくらったでしょ!」
「なんのことですか?」
「だって私ずっと見てたもの!始めは軽く避けてたじゃない!私の目の前で殴られれば私が止めに入ると思って、わざと殴られたのね!?」
音の割に大したことがないのもちゃんと計算して殴られたからなのね…。
あの一瞬でそこまで計算するなんて…、恐ろしい子っ!
さすがに反論できないだろうと思ってドヤ顔を決めると、
「え、やっぱりずっと見てたんですか?」
「…はっ!」
「えー、ずっと見てたならもっと早く助けてくれれば良かったのにー。悪趣味ですね♪」
しまった!揚げ足を取られた!
…あれっ?でも今彼女やっぱりって…。
もしかして私がずっと見てることに気付きながらも泳がせていたの!?
…あなた、なかなかやるわね。
「そうだ、あなたお名前は?」
そろそろ心の中で『あなた』とか『彼女』とかって呼ぶのに飽きてきたし。
