恋愛なんて、めんどくさい。



街灯に照らされた彼女はすっごい美人だったから。


少々化粧は濃いものの、髪型もスタイルも頬を押さえる手の爪の先までもが完璧で。

白いシンプルなドレスも彼女の美しさを引き立てていた。


「どうも。」

と会釈して去ろうとした彼女を


「待って!怪我してるわよ!」

自分でもわからない間に咄嗟に引き止めていた。


「これくらい平気ですから。」

尚も立ち去ろうとする彼女を

「手当てするから、来なさい!」

無理矢理引きずるようにして、店(うち)に引き込んだ。



「座って。」

「本当に大丈夫ですから。」

「ダメよ、座りなさい。」

「私そろそろ帰らないと…。」

「手当てさせてくれるまで帰さないわ。」


無理矢理イスに座らせて扉に内側から鍵をかけると

「はぁー。」

根負けしたのかひどく鬱陶しそうにため息を吐いた彼女。


聞こえないふりをして冷やすものと救急箱を取ってきて、いざ手当てと思ったら、私はまた驚いた。