恋愛なんて、めんどくさい。



「んだとテメェ!」

後ろから殴りかかってきた男をひょいと避けて


「お客様、そろそろお帰りになったらどうですか?」


振り返りもせず言い放つ女。


「だったら金返せよ!」


怒鳴りながら何度も拳を振り回すという男の攻撃を、全て華麗にスルーしながら徐々にこっちの方へ近付いてきて



一瞬女の人と目が合った、気がして、つい目を逸らす。


すると、ガンッと鈍い音がした。

どうやら男のパンチが当たったらしく女が頬を手で押さえている。


思わず

「そこ、何してるの!!」

と大声を張り上げると、よろつきながらも男が去っていく。


「大丈夫?」


女の人に駆け寄った私はギョッとした。