「ごめんな、気づいてやれなくて。」
「…うん。」
稀にみる寂しそうなカオにちょっと罪悪感を感じたけど、これも作戦の内かもしれないし。
「手ぇ繋ぐぐらいじゃ物足りなかったんだよな?」
「…は?」
「それくらいじゃ何の解決にもならないよなー。おんぶしよーか?それともお姫様だっこ?」
とてつもない満面の笑みっ!を浮かべて迫ってくる慧。
「…は??」
まてまてまてまて。
いつそんな話になった?
てか、さっきの表情はなんだったんだ?
「しゃーねぇから選ばせてやるよ。おんぶと、お姫様だっこと、手ぇ繋ぐの、どれがいい?」
「…拒否権は?」
「ナシ。」
「…黙秘権は?」
「ナシ。」
「…著作権は?」
「関係ナシ。」
「…選択肢は?」
「他にナシ。どーする?自分で選べないってゆーなら、俺が決めてやるけど。」
なんかスタンバってるし。
普通は道でお姫様だっこなんてしないだろーけど、慧ならやりかねないし。
そーなったら…
「…手、でお願いします…。」
「えー、何?聞こえなーい。」
ボソッ「…耳も腐ってんじゃないの?」
「ん?お姫様だっこ?」
……
