恋愛なんて、めんどくさい。



「これ…、どうしたんですか…?」


「この間街で見かけてね~、ビビビッと来ちゃったわけ。で、つい衝動買いしちゃったの♪」

と言って悪戯っぽく笑う店長。


いやいや、これどう見ても衝動で買えるような値段の服じゃないですよね…。


袋に印刷されてるこのロゴ、結構有名なブランドのヤツだったはず…


…ん?


袋を凝視してたら、中にまだ何か入ってることに気付いた。



今度は箱?なんだろ…

袋から取り出して、蓋を開けると


「!」

ストラップが可愛いヒールの高いミント色のミュールが入ってた。



「まさか…、これも…?」


「そっ。衝動買いしちゃった♪」


いやいやいや、こんなの衝動で買っちゃったら諭吉さんが飛んでいきますよ?!


この人の衝動って…、ハンパない。

「気に入ってくれた?」

「もちろん!…てゆーかこれ…、給料から引かれます…?」

だとしたら、相当な痛手なんですけど…。


「なワケないじゃない!プレゼントに決まってるでしょ?」

…助かった。


「寧々ちゃんってば、いつも地味な格好しかしないんだもの…。たまにはそうゆうの着て、素材を活かしなさい!

…あっ!ちょうど明日はお休みなんだし、彼氏とデートでもしてきなさいよ♪」


…なんとタイムリーな。