「このプリント、先生の代わりに職員室まで運んでくれないか?
今どうしても、手が離せないんだよ~」


…………うざっ。



マジ有り得ない。

舌打ちしたいのを必死にこらえて


「わかりましたっ!
先生も大変ですもんねっ♪」

最高の笑顔でOKする。


「恩に着るっ!
帰り、あんまり遅くなるなよ~。」




誰のせいだよ。


ニコッ、と笑って

鞄と大量のプリントを抱えて

ドアをバンッ!!!っと閉める。






…前見えないし。

女のコにこんなもん持たすとか、考えらんないっ!!!


イライラしながら歩いてると


   ドンッ!!!!!




何かにぶつかったっぽい。


あ~あ~、落ちちゃったよ…。
鞄を置いてプリントを拾ってると



「……悪い。…大丈夫か?」

高い所から、聞き慣れない低い声がする。


誰?
てゆーか、私人にぶつかってたんだ…。





顔をあげると。