ザー。



冷た…


「雨…?」


「走るぞ!」


「深宮、チャリ!」


「あ、そっか…、後ろ乗れ!」


急いで、荷台に乗って深宮に掴まる。


「飛ばすぞ!」



今までとは比べ物にならない位のスピードで進む自転車。



ちゃんと掴まってないと振り落とされそうで。

必死にしがみつく事しか出来なくて。



さっき告白しちゃったとか
さっき告白されかけてたとか


考える余裕も無かった。