急に立ち上がって


「だいたいなぁ、お前の存在そのものがズリぃんだよ!見た目も可愛いのに言動も可愛いとかおかしいだろ!
そっちはキワどい事ばっかしてくるくせに、こっちがちょっと触れたくらいで赤面して逃げ出すとか矛盾してんだよ!お陰でどんだけ理性と戦ったと思ってんだよ!」


怒りだす深宮。



あたしの気も知らないで…

なんかムカついてきた。


「はぁ?何その逆ギレ!あたしだって人を好きになるのなんて初めてでどうしたらいいかわかんないんだから!深宮の事考えると心臓がうるさくて眠れないし、お陰で睡眠不足になるし、隈隠すのがどんだけ大変だったと思ってんのよ!1ヶ月に2本もコンシーラー使うなんて前代未聞だわ!」



…あれ?何の話だっけ。


「知るか!つーか何で喧嘩になってんだよ!」


「そんなのこっちが知らないわよ!」


「お前が急に告白とかするからだろ!」


「だから忘れてって言ったでしょ!」


「そーじゃなくて、告白ってのは男からするもんだって言ってんだよ!」


「えっ…」



「あ~、ほら調子狂ったじゃねぇか…。だから、俺は…」


ドキン。



「俺は柊の事が…」