仕方なく荷台に乗る。
「だから、ちゃんと捕まってろって…」
またあたしの腕は深宮の腰に巻き付けられてる。
今こんな密着するのはヤバいって。
心臓の音、深宮に聞こえてないといいけど…
そんなあたしの気も知らず
ゆっくりと走り出した自転車。
平常心、平常心、平常心…
「今日はスピード出さないんだね。」
「誰かさんが怖がるからな~」
……。
「誰だろうね~♪」
巻き付けていた腕に力を込めて深宮の腰をぎゅーっと締め付ける。
ウエストほっそ!
女子か!
でも筋肉はしっかりついてるんだ…
「ちょ、ギブギブッ!事故るから力緩めて!」
事故られたら困るから力を緩める。
「そんなスピード出して欲しいならいくらでも出すけど?」
「やっぱいい。」
「怖いんじゃん」
「…そーですよ、怖いですよ」
「拗ねんなって~、次どっち?右?左?」
「左。」
「お~、あったコンビニ。寄っていい?」
「いいけど…」
コンビニの前で自転車を停めて
あたしを置いて中に入っていく深宮。
こーゆうときってどうすればいいんだろ…
