「…ふ~ん。深宮にそこまで思われてるなんて相当な人だね。その“誰かさん”って。」
「そうなんだよ。玄関で倒れたことも覚えてないって言うし、熱あるくせにシャワー浴びてるし、熱あるくせにバイト行くって聞かねえし。」
と言って軽く睨む。
玄関で倒れた…?
「弱いくせに強がりで、何でも一人で抱え込もうとするし。ほっとけねぇんだよな、ソイツの事。」
ねえ。
深宮気付いてる?
「…多分ソイツは。今、深宮にありがとうって言おうとしてると思うよ。」
すっごい優しいカオしてる。
「そりゃ良かった♪」
そんな目で見つめられたら、
誰かさん限定って言葉も
ほっとけないって言葉も
全部真に受けて
勘違い、しそうになるよ?
「ドライヤーしてくる。」
胸が苦しくなって
思わず寝室に逃げ込んで。
後ろ手にドアを閉めて、
その場にへたりこんだ。
心臓が…
壊れるんじゃないかってぐらいに動いてる。
さっき深宮に触れられたトコが熱い。
おさまって。
はやくおさまって。
じゃないと
