鬼部長の優しい手





「うーん、どうしようかな…」



部長が心配で、
このまま置いては帰れない。



あ、そうだ。
部長が起きて、食欲があったら
なにか食べてもらわなきゃ。





私は冷蔵庫を覗こうと、
キッチンに向かった。


すると、リビングにある
伏せられた写真立てが目に入る。









勝手に見るのはさすがにダメだよね?

…彼女でもない、ただの部下が、
上司の私物を勝手にいじっちゃ…








そうやって必死に見たい衝動を押さえようとするが、好奇心はそう簡単には
鎮まってくれないようで、







「すみません…!部長」





私は小さな声で、そう呟いて
写真立てに手を伸ばした。