「私に…?」
「ええ。」
私の言葉に香澄先輩は
にっこりと微笑んだ。
私に似てた…
“松田 紗耶香”さん…
どうしよう、なんか嫌な予感しか
しない…
そもそもどうして、先輩は
その話を私に…?
それに、その松田 紗耶香さんは
今どこにいるの?
香澄先輩の話を聞くたび、
疑問が次々を増えていく。
不安を感じながらも、
続きが気になり、先輩の話にまた
耳を傾ける。
「…真面目で堅物な塚本に、
紗耶香は惚れたの。」
「えっ…」
惚れた…
紗耶香さんは、部長のこと
…好きだったの?
それを聞いた瞬間に
不安がよりいっそう強まった。
嫌…嫌、聞きたくない…!
私は慌てて耳を覆う。
「…悪いわね、七瀬。
聞きたくない気持ちはわかる、
けど、お願い
アンタにだけは、この話
聞いてほしいの。」


