鬼部長の優しい手





“塚本だって、いつまでもこのままじゃ
いけないし”?




どういうこと?



「こんなとこで立ち話は辛いしね。


七瀬、このあと時間ある?
お茶でも飲みながらじっくり、話そう」



「あ、はい…少しなら…」



本当は書類の山を処理しなきゃいけないけど、このままじゃ部長のことが気になって書類整理どころじゃないもん。


どこか悲しそうな顔を、する
部長の顔を思い浮かべながら、
これまたどこか悲しそうな顔をする
香澄先輩の後ろをついて歩いた。
















「七瀬、なに飲む?なに食べたい?」


「え、えっと、私
アイスココアで…」





香澄先輩につれられて入ったのは
会社から徒歩10分くらいの
小さなカフェ。

店頭にある緑色の看板には
“コルクカップ”と書いてある。




店内の雰囲気もそうだけど、
“コルクカップ”って、店名も可愛い…
さすが、香澄先輩
いろんなとこ知ってるなぁ…